犬の緑内障に試してみたい鍼灸治療
今日はひさしぶりの晴れ間
タカナもお外が気持ち良いみたいで
ときどきプチダッシュ
草むらに近づくと
長い鼻をさらに伸ばして
草を食んでいました。
草で目を傷つけてしまうので
本当はよくないのですが
今日は少しだけ容認してあげましょう
さて今日は犬の緑内障に試したい鍼灸治療について書きます。
緑内障には、ほかの目の病気による後天的な緑内障と、
先天的な要因で起こる緑内障(タカナはこちら)があるそうです。
また(その中でも!?)急性緑内障と
慢性緑内障(タカナはおそらくこちら)にわけられるそうです。
発症から2〜3日で失明のおそれのある急性緑内障は
緊急を要しますから
西洋医学的(目薬・内服・手術など)アプローチが最優先だと思いますが
いっぽう症状がじわじわと進んでいく慢性緑内障なら
西洋医学+東洋医学的アプローチも有効かもしれません。
人間においても
原因不明と診断される症状には、
鍼灸などの東洋医学的アプローチが有効なケースがあると言われていますよね。
緑内障では房水の作られる量と排出される量のバランスが崩れることで
眼圧が上がるというメカニズムは分かっていても、
なぜそれが起きるのかは
西洋医学でも正確に分かっていません。
だから試してみる価値があると思うのです。
さらに鍼灸治療は
内服薬やサプリメントと違って
効かせたい場所(目の症状に関わるツボ)をピンポイントで狙えますから
高い効果や即効性も期待できます。
おそらく副作用もほとんどないので、
ワンコの体に負担をかけることもなく安心ですよね。
私が鍼灸治療に興味をもった理由は
鍼灸治療を取り入れている獣医師さんとお話する機会があり
「柴犬はストレスを溜めやすく、
それによって眼圧のコトンロールがうまくいかないケースもあるようです。
鍼灸治療が有効なこともありますよ」
と聞いたからです。
とっても興味はあったのですが
残念ながらタカナに鍼灸治療を受けさせるのは断念。
というのも近くに鍼灸治療を行っている動物病院がなく、
もし遠くまで通うとなると
マイカーのないわが家では
ペットタクシーを利用するしかなく経済的な大きな負担に
(ふだんの通院もペットタクシー利用なので)
またタカナの性格上、
治療の際に興奮することで
血圧上昇→眼圧上昇となって
期待する効果が得られないかもしれないと思ったからです。
かかりつけの先生にも鍼灸のことを相談したら
「タカナちゃんが落ち着いて受けられるならいいけど…」と言われましたし
もしあなたの愛犬が落ち着いて受けられそうでしたら
治療のひとつとして
鍼灸を検討してみるのも良いかもしれませんね。
エリカラをつけていても目を掻くのは防げない!?
昨日、関東も梅雨入り。
散歩がおっくうになる季節ですね。
今朝(たぶん4時ごろ)は
強風が怖いため
玄関に避難してきたタカナの気配で目が醒めました。
玄関でガサッ、ガサッと
エリカラをどこかにぶつける音が頻発
眠くて確認していませんが、
たぶんエリカラに目をこすりつけながら掻いていたのでしょう。
1時間近くうるさかったです
右目の炎症が治りかけのため、
とっても痒いんでしょうね。
さらにその後、
朝ごはんが終わったころに
エリカラをつけたまま
目を掻くタカナを目撃。
ベッドに目をこすりつけながら掻く手法です。
まずはベッドをペロペロとなめて…
目をスリスリ
そして再び、なめる→こするのくり返し
※写真には写っていませんが、あとでベッドを確認するとペロペロとなめた部分にシミが・・・・
こんなにこすりつけていては
エリカラの意味はないですよね
一心不乱にこすりつけているときは
「タカナ〜」と呼んでも無視だし
散歩やオヤツなどで
一度リセットするしかないです。
完全には止めさせられないので
かゆみがなくなる日を待つしかないですね
緑内障の犬と暮らすときに気をつけたい3つのこと
今日の天気予報は雨
午後からのお散歩がまともにできそうもないので
朝の散歩をやや長めにしました。
私が疲れて公園のベンチに腰掛けると
タカナも地面にお腹をつけ
フセの姿勢で休憩中
知らない人や犬さえ近づいて来なければ
外でもリラックスできるタカナです。
右目をつぶるようになって1週間が経過。
先生に言われたとおり
あまり神経質にならず見守り中です。
さて今日は愛犬が緑内障になったときに
生活の中で気をつけたい3つのことをお伝えしたいと思います。
ダッシュはひかえめに
走って血圧が上がると、それにともない眼圧も上がります。
なるべくなら走らせないほうがよいそうです。
とはいえ、犬は走りたいという欲求を強くもっている動物。
興奮して走り出すと
なかなかリセットできないときもありますよね?
そんなときわが家では「タカナ〜」と名前を呼んで、
ステイの指示。
オスワリよりフセの姿勢をとらせたほうがクールダウンしやすいみたいです
目をぶつけない工夫
眼圧が高い状態でテーブルや椅子などの固いものに目をぶつけてしまうと、
当然ながら激しい痛みを感じます。
そのショックで眼圧が上がることもあるそう。
また緑内障の目は、非常に傷が治りにくい状態だとか。
目をぶけない工夫はとても大切です。
わが家ではテーブルの角にぶつけても痛みが少ないように、
人間の赤ちゃんの危険防止グッズ
「コーナークッション」を活用。
手術の後などは、このテーブルごととっぱらって安全対策を万全にします。
もし可能なら不要な家具はすべてとっぱらって
広々したスペースを確保すれば
人間もハラハラせずにすんで良いかもしれません。
それから視力を失った子の場合は
よく言われることですが
模様替えはしないほうがいいですよね。
(テーブルをとっぱらうこととは矛盾かも)
急に家具の配置が変わってしまうとぶつけてしまうからです。
タカナが右目の視力を失ったころ、
室内ではあまりぶつけることはありませんでしたが、
そのいっぽうで
散歩中に私の脚や歩道の支柱にぶつけたりして
「キャーン」と悲鳴を上げていました。
私の不注意で
タカナに痛いを思いを何度もさせてしまったことを
深く反省しています
目を傷つけない工夫
お散歩で草むらのニオイを嗅ぐときに、
目を傷つけてしまいがちです。
視力がある場合は
草が目に入りそうになったときにギュッと目をつぶって対応できますが
視力がない場合は
草が目に入ってくるまで気づきません。
そのため、見えているときより目を傷つけやすくなるそうです。
確かにタカナも右目が見えなくなってから
右目に草が当たってはじめてビクッとしているような。
柴犬などの鼻の長い子は
草が目に入る前に
鼻が先に当たって気づきやすいそうですが、
パグやシーズーなどの鼻のつまった子は
目を傷つけやすいので
とくに注意が必要だそうです。
目を傷つけるのを防ぐために
お散歩中にサンバイザー(目より先にツバが草にぶつかって気づく)や
エリカラ(目を保護)をつけている子もいるとか。
洋服を着せるとフリーズしてしまうタカナ
だからサンバイザーなんてつけようものなら歩かないのは目に見えています。
またエリカラ着用で散歩もしてみましたが
つけていると排泄を我慢してしまう傾向があるので断念しました。
散歩中に草むらが近づいたら
リードを短く持つように心がけ、
目に入りそうなったらリードで制御するようにしています。
あ、でもリードを強く引っ張ると
首が絞まって眼圧が上がりやすくなります。
緑内障の子には、首輪よりハーネスのほうがオススメだという記事をどこかで見ました。
私が聞いて気をつけていることは基本的にこの3つですが、
犬の個性に合わせた生活環境を整える必要があるかもしれませんね。
かかりつけの先生と相談しながら
愛犬にとってよりよい環境をつくってあげてください
あまり神経質にならずに・・・
今日は予定どおり目の診察に行ってきました。
病院そばの小道でパチリ
診察後にここを歩くのが大好きなタカナです。
さて診察の結果はというと、
心配していた右目の眼圧は19〜21(数回測ったなかの平均値をとるので20?)と正常値をキープ。
左目の眼圧も31〜33と前回より下がり、
とりあえずホッ
右目をつぶっている
正確な理由は分からないそうですが、
おそらく術後の炎症がまだ完全にひいていないためだそう。
そのため痛みなのか違和感なのか
何かを感じているのではないかということです。
三度目の手術は、レーザーを強めにかけているからかもしれませんね。
さらに私がタカナのエリカラを
早く(手術から3週間)はずしてしまったのも原因かしら
膿もほとんど出ていなかったし
炎症が残っているのは一見わかりませんでした。
ただ先生に言われ、タカナのまぶたをグイッと持ち上げると…
(以下の写真の矢印のように)
白目の部分(写真のピンクの部分あたり)に
赤みがまだけっこう残っているのにビックリ
目尻側ばっかり見ていて気づきませんでした
そういえば緑内障の症状のひとつとして
白目に太い血管が浮き出てくることが多いようですが
それも目の下側や目尻側ではなく
目の上側(ピンクの部分あたり)を確認したほうがよいとおっしゃっていました。
みなさんも愛犬の目の様子をチェックするときは
目の上側をお忘れなく
右目に関しては炎症を抑える目薬をさしながら
様子をみることに。
ただ炎症を抑えるステロイド系の目薬は
常用するとよくないイメージがあったので
非ステロイド系で抗炎症作用のある
ティアローズという目薬を
新たに処方していただきました。
ちなみにステロイドといっても目薬は内服とは違って、それほど心配は不要だとか・・
右目はこのティアローズに加え、
このところ復活させて
反応がよさそうだったチアブート(房水が作られるを防ぐ)を点眼。
左目はラタノプロスト+トルソプトのコンビを
そのまま継続ということに。
そして、かれこれ3度目ぐらいになりそうですが、
「あまり神経質にならずに」と
先生から諭されました。
分かっているのですが
目をつぶっているタカナを目の辺りにすると
どうしても考えてしまって
いつものように眼圧測定で
ガルガルと大騒ぎしたうえ、
「可愛いね」とおじさんに声をかけられて撫でられそうになった際に
さらにガルガルと唸り
疲れ切ったタカナ
帰宅後は、いつものコルク床より
さらにひんやりとしたフローリングでゴロン
疲れきった一日でしたが
とりあえずホッとした一日でした
いま、どの目薬をさすべきか模索中!
週末もずっと右目(手術したほうの目)をつぶりがちだったタカナ
目がかゆいみたいで
頻繁に掻いていたので
ふたたびエリカラ生活に逆戻り
身軽に動き回れるように
短く切ってカスタマイズしたエリカラを着用中です。
ただエリカラをつけていても
私の膝や自分のベッド、座椅子にこすりつけるなどして
目を掻く方法を次々に編み出すタカナ
なかなか手強いです
先日の受診で眼圧が高かった左目は
目薬の回数を増やして対処中
ラタノプロスト、トルソプトともに1日3回点眼しています。
いっぽう右目をつぶる原因は
未だ分からないまま
そのため、いまどの目薬をさすべきか
とても悩んでいます
週末にほんの少しですが
タカナの右目に
炎症を起こしているサインの“膿”を確認したので
先生にもう中止しても良いと言われたステロイド系(サンテゾーン)の目薬をさしたり。
これは個人的な意見ですが
目薬も長期にわたり同じものを使用していると効果も減弱しそうだし
目にもよくない気がして
トルソプトの代わりにチアブートを使ってみたり。
目薬のあとのタカナの右目の様子を見ながら
どの目薬が効いているのか確認しています。
今日はステロイドの目薬はやめて
術後はじめてとなる
ラタノプロスト→1日3回に
チャレンジする予定です。
手術したほうの目に
ラタノプロストを使ってしまうと
手術した意味もわからなくなってしまい、
またずっと目薬を使い続けなければならないような気がして
どうにも踏み切れずにいましたが
痛みをとってあげることが先決ですよね。
昨晩、そして今朝と連続でラタノプロストをさしたせいでしょうか
さきほどタカナの右目をのぞき込んだら、
モヤみたいものがとれて
透明度がアップ
最近見えづらくなってきていた瞳孔もしっかり確認できました。
ただ、相変わらず右目はつぶりがち。
ラタノプロストが染みているのでしょうか・・・
うーん、私にはもう判断できそうもありません。
明日また受診なので
そのときに先生に相談してみます
ちなみに今日のタカナの様子です。
最近夜中に私のいる寝室に来ることが
多くなったタカナのために
寝室で使う夏向けのサラリとした肌触りのベッドを購入。
さきほどベッドの上に誘導してみてました。
ところが足の裏の感触が苦手だったのか、コルク床の上へ直行。
「ほら、ここにのぼって」と指示する私を
冷ややかな目で遠巻きに観察中。
そのまま、そこで眠ってしまいました
人間のベッドやソファや座椅子など、
登ることを教えていないはずのものには自ら登ってしまうタカナですが、
自分のために用意されたものは
あまり好みではない
あまのじゃくなタカナです。
予定外の受診
昨日ラタノプロストをさしたせいなのか
どうかわからないのですが
タカナが午後にいちだんと右目(手術したほう)をつぶるようになったため
急遽、動物病院へ。
病院に到着すると
それまでつぶっていたはずの右目がパッチリ。
頑張って開けているのです
動物の本能ってやつでしょうか
野生動物は、負傷したときにそれをできるだけ隠したがります。
敵に悟られれば、すぐに襲われて命を落としてしまうからです。
家庭で飼われている犬は野生ではありませんが
野生だったころの名残として残っているのでしょうね。
おかげで先生にも
「これだけ目が開いていれば大丈夫!」と言われ、
私はオオカミ少年のようになってしまいました
しかも眼圧測定前にさす目薬のため、
そしてマズルキャップをつけるために
フードをチラつかせたら
さらに目がパッチリ、ランラン
「本当に辛かったら食欲もなくなるはずです」
と先生に言われながら
先生に背を向けているときのタカナは
(私にしか見えないとき)目をつぶっていました
トホホ。
ま、それは置いておいて驚いたことがひとつ。
眼圧を測定したところ
つぶりがちだった右目は21。
逆にあまりつぶっていないように見えた左目が38もあったのです。
今思うと、たしか両目をつぶっていることもありました。
悪いのは右目だとばかり思っていましたし
3度目の手術の効果がきれたのかと思って受診したので
右目に関しては安心できたのですが
その一方でまだ視力のある左目の数値が高くてショック
これまで上がっても最高27だったはずなので・・・
右目の手術後に
なぜか左目の眼圧がすごく下がっため
目薬の回数を減らしたことが原因だと思います。
昨日から目薬の回数を元に戻すことに。
人間でもどこか痛いときに目をぐっとつぶったりしますよね?
タカナの場合は左目が痛いので
右目をつぶっていたのかもしれません。
たしか前にタカナが左目をつぶるようになったときに
ついに左目にも緑内障の強い症状が出たのかと思って動物病院に行ったら
反対側の右目の眼圧が上がっていたこともありました。
自己判断は禁物ですね。
いっぽう右目をつぶっていた原因は不明。
眼圧が正常値だったのは
朝ラタノプロストをしたことが功を奏したのか、
単に時間的(1日のリズムで眼圧は午後に下がる傾向あり)に
下がっただけかもしれないとのこと。
先生曰く
右目の濁り具合からみて
そんなに痛みがひどくなるレベルではないそう。
でももし右目に痛みがあるなら
痛みをとることが最優先。
ラタノプロストをさしても良いけれど
もし点眼後に痛がるなら
以前使っていた「チアブート(トルソプトと同じように房水がつくられるのを防ぐ」を
また使ってみてはどうかということでした。
ラタノプロストは
使用すると瞳孔が縮む「縮瞳(しゅくどう)」を伴う目薬。
そのため瞳孔が動くことがあり
それを痛みと犬が感じることも考えられるそうです。
トルソプトやチアブートには
縮瞳が伴わないので
痛みが感じる可能性が少ないかもしれないということです。
ということで今朝は
右目にチアブート+トルソプト
左目にラタノプロスト+トルソプトを点眼。
今日は一日タカナのことをみていられるので
注意深く見守ることにします
目の様子をチェックするときは
昨日から気になっていたタカナの右目を
じっくり確認するため
キャベツの芯をチラつかせて視線を誘導すると
目がらんらんに
キャベツの芯でこんな笑顔になれるなんてうらやましい限りです
オヤツ(タカナの場合キャベツ)を使うと
ワンコの視線を誘導しやすく
目の色や、瞳孔が開いているかどうかなどのチェックはしやすいのですが、
がんばってパッチリ開けちゃうので
目をつぶっているどうかは確認できませんね
あと危険から身を守るためか、
散歩中など外でもパッチリ開けていることが多いです。
ワンコの目の様子をチェックするときは
おうちで
何もしていない
リラックスしているときにも行ってくださいね。
タカナの右目の調子はというと
ややつぶり気味のような・・・。
さらに高速まばたきをしているのも目撃
痛みがあるのかもしれないと思い、
まだあと1週間は点眼が必要な抗菌とステロイド系の目薬を控えて
ついにラタノプロストをさしてしまいました。
ただ散歩中にタカナの右目が動いたときに
白目の部分に赤味(炎症)がまだ残っているを確認。
房水の排出ができないというよりは
炎症による痛みかもしれません。
膿が出ていなかったので
炎症は収まったと思っていたのですが
早とちりのようです。
散歩後に急いで抗菌の目薬をさし
このあとステロイドの目薬をさして様子をみてみます。
犬の眼圧上昇のサイン2
手術から3週間目となる今日。
基本的に調子はよさそうですが
なんだかタカナの右目が若干大きく、青っぽくなってきたような・・・
光の当たり具合によっては
ときどき透明な緑にも見えたり。
ちょっとドキドキします。
散歩の途中に触ってみたところ
正常値の左目と比べると
やや張っている感じ
目薬の後はしみるのかときどき目をつぶっていることもありますが、
目薬が効き始めたかなと思うころには
小さく、透き通っているような気もします。
次回の診察は28日。
もしそれまでに眼圧上昇が疑われたら
お休みしていたラタノプロストという目薬をさすしかないです。
できればラタノプロストはさしたくないですが、
痛みを感じさせないためには
早めの判断が肝心です。
気にしすぎの飼い主かもしれません。
獣医師さんにも
「あまり気にしすぎるとタカナちゃんにもそれが伝わって
ストレスになってしまうわよ。
もっとドーンと構えなきゃ」
みたいなことを言われました。
ストレス→交感神経が優位→血圧上昇→眼圧上昇の
負のスパイラルに陥ってしまいますからね。
それも十分わかっています。
でも自分の判断ミス(早く眼科に連れていかなったこと)で
タカナの視力を失わせてしまったことを思うと
いろいろと考えることも多いです。
気にしすぎず、
でも注意深く見守るしかないです
さて今日はタカナの様子を見ていて
犬の眼圧上昇のサインだと思われるものを
ふと思い出したので
それについて書きたいと思います。
以下の2つも犬の眼圧上昇のサインかもしれません。
※ただしこれらのサインがみられても緑内障とは限りません。
別の病気の可能性もあります。
あくまでも判断材料のひとつと考えてください。
目をこすりつける
目に違和感があるため、頻繁に掻いたり、飼い主の手や脚にこすりつけたりすることも。
タカナも実際にそうでした。
当時はただ撫でてほしいだけかと思っていましたが
どうにかして欲しいというサインだったのかも。
目がピクピクする
手のひらで目隠しするような感じで、犬のまぶたをそっと触ってみてください。
脈を打つみたいに、ピクピクというか、ドクドクというか感じられたら高眼圧が疑われます。
タカナが私の手に目をこすりつけてくることがあったので
そのときに目のまわりを触っているときにこれに気づきました。
あと以前にもどこかで書きましたが
「目のまわりを触られると嫌がる」
というのもわかりやすいサインかもしれません。
わが家では散歩のあとに目を拭くのが日課となっています。
術前や術後すぐのタカナは
目を拭いている途中にすぐ顔を背けていましたが
(おそらく)痛みがなくなった今は
けっこう長くじっとしていられるようになりました。
みなさんも愛犬の目のまわりを拭くときは
そんな点にも気を配ってみてください。
緑内障の救急処置「点滴」とは?
今日は蒸し暑いですね。
こんな日は窓を開放して風通しをよくしたいところですが
外で物音がするたびに
ビビリなタカナが
ウォフッウォフッと、
咳をするみたいに吠えるので
あまり開けられないでいます
暑い
そんな飼い主の気持ちも知らん顔で
くつろいでいるタカナです。
さて今日は「点滴治療」について書きたいと思います。
みなさんもご存知のとおり
緑内障で高眼圧が続くと
目の神経が圧迫され、
視力を失ってしまいます。
これを防ぐために取り入れたいのが点滴治療です。
点滴治療は急速に眼圧を下げたいときに有効と言われ、
いわば緑内障の救急処置です。
なぜ点滴に即効性があるのでしょう。
内服薬は、食道や胃を通り、
腸で吸収されたあと肝臓を経て血液によって全身に運ばれます。
いっぽう点滴は、有効成分を血管に直接投与するため即効性があり、
その効果が高いと言われているようです。
残念ながら私はタカナが緑内障を発症したときに
緑内障のことも、
点滴治療の存在も全く知りませんでした。
私が早く緑内障に気づいて
この点滴治療を受けさせていたら
タカナの視力を守ってあげられたかもしれません。
ちなみにタカナが点滴治療を受けたのは
2度目の手術の後。
今年の3月のことです。
けっこう最近のことです。
眼圧のコントロールがうまくいかなかったときに
自分から先生に
点滴をして欲しいと申し出ました。
一時間ほどかけて点滴をすると
眼圧は42→19に
効果が出る子、そうでない子がいるそうですが
その即効性は(タカナの)身をもって体験しました。
緑内障のワンコをもつ飼い主さん。
とくに初期のワンコの飼い主さん。
救急処置として
点滴治療があるということを
頭の片隅に入れておいてください。
ちなみにタカナの場合は、
点滴治療から1週間後には
眼圧が再び上昇してしまいましたが
(たぶん初期の子に対してだと思うのですが)
点眼を続けながら
そのまま眼圧をコントロールできるケースもあるそうです。
目薬がうまくさせないときに試したいプレトレーニング
手術後17日目となる土曜日に、ついにエリカラを卒業
スヤスヤとよく眠り、
ときどきひっくり返っては
体をゴロゴロ、クネクネ
快適そうに過ごすタカナです。
さて今日は以前本ブログでご紹介した
目薬のさし方がうまくいかないという方のために
プレトレーニングについて書きたいと思います。
犬が嫌がることを受け入れさせるには
徐々に慣らすことが大切。
動作を細かく刻んで段間的に受け入れさせていきます。
たとえば食事中に近づいたり体に触ったりすると威嚇する子の場合、
以下のように慣らしていきます。
1 空の食器と犬に近づき、
食器の中に一握りぶんのフードを入れてその場を離れる。
これを10回繰り返す。
2 空の食器と犬に近づき、
食器を取り上げてその中にひと握りぶんのフードを入れ、
元の場所に戻してその場を離れる。
これを10回繰り返す。
3 食器と犬の横に座る。
片手を食器にかけたまま、もう一方の手でひと握りぶんの
フードを何度にかに分けて与える。
4 食器と犬の横に座る。
片手を食器にかけたまま、フードを食べる犬に触ったり、
話しかけたりし、ときどき犬の好物を入れてやる。
5 犬がフードを食べているときに
食器の横に座り、食器から手を放して犬の好物を入れてやる。
続く・・・・
(参考文献:ザ・カルチャークラッシュ ジーン・ドナルドソン著)
こうして少しずつ段階を踏みながら
威嚇しないでいたらトクをすると犬に教えてあげるのです。
目薬もこれと同じ考え方で、本番前に慣らすと良いかもしれません
以下は目薬のプレ(事前)トレーニングの一例です。
これを参考に愛犬に合ったプレトレーニングの方法を見つけてみてください。
注)プレトレーニングは目薬をささずに行う。
step1 犬の後ろに回ってごほうび
片手に目薬、反対の手にごほうびのオヤツを持ち、
犬にかじらせながら後ろに回り込む。
唸らずおとなしくできたら、
たっぷり褒めながらオヤツの残りを与えて解放(このとき目薬はさしません)。
これを10回以上繰り返す。
step2 体を押さえてごほうび
後ろからオヤツをかじらせながら、
飼い主さんの脚の間に座らせる。
おとなしくできたら、
たっぷり褒めながら残りのオヤツを与えて解放。
これを10回以上繰り返す。
step3 目薬を近づけてごほうび
オヤツをかじらせながら、犬の目に目薬を近づける。
おとなしくできたら、
たっぷり褒めながら残りのオヤツを与えて解放。
これを10回以上繰り返す。
これらを繰り返しているうちに
犬はじっとしていればオヤツがもえる、トクをすると学んで
唸らなくなっていくと思います。
それから目薬を続けていると
「呼ばれる=目薬」と先読みして来なくなる犬も多いもの。
目薬を持ったまま犬を呼んで、
目薬をしない機会もときどき作ってください。
いわゆる“フェイント”ってやつです。
ときどきタカナにもやっていますが
「あれ?なに??」という表情で
驚いています
10回呼ばれて10回とも目薬をさされると
犬も来なくなってしまいがちですが
10回のうち1〜2回なら我慢できる子も多いみたいですよ。
先日ブログでご紹介した点眼の方法は
1年以上続けるうえでようやくたどりついた
タカナにとっての最終形です。
あの方法でうまくできなくても落ち込まないでください
毎日点眼しているうちに
飼い主さんは必ず上手になりますし
犬も目薬を我慢するといいことがある!と理解してくれるはず。
また愛犬に合ったもっとよい方法が見つかるかもしれません。
焦らず、あきらめず
愛情をもって続けてみてくださいね。