眼圧測定を受けるときのコツ
緑内障であるかどうかの診断。
そのために「眼圧測定」が欠かせませんよね。
タカナが通っていた最初の病院では
人間の眼圧測定と同じように
シュッという風が出て
空気圧(?)で測っているようでした。
それはあっという間に終わっていたので
あまり大変ではなかったのですが
現在の病院では「トノペン」という機器を使って測定します。
体温計みたいな棒状の機器で
先端がたぶん丸くなっていて(じっくり見ていませんが)
それをちょこんと目に当てて測定します。
目に直接当てるので
タカナはもちろん大の苦手です
当初は病院の方に任せっきりにしていた眼圧測定。
でもタカナが奥の診察室に連れていかれたまま
40分ぐらい出てこないことも。
暴れて眼圧がなかなか測定できなかったからです。
そのころはマズルキャップも使っていなくて、
噛みつかないように包帯を鼻先に巻かれたうえ
知らない人に押さえつけられて怖かったんだと思います。
ごめんなさい
病院にも迷惑をかけてしまうし
私も眼圧測定に立ち会い・協力することを希望しました。
(そのため診察の様子などの写真が掲載できません)
トノペンでの眼圧測定を怖がる子は多いと思いますので
私とタカナが実践している
眼圧測定を受けるときのコツを
いくつかご紹介したいと思います。
※ワンコの性格によっては適切でない場合もあります。
今日は眼圧測定の様子のイラストを主人に描いてもらいました。
イラストと突き合わせながら
読んでいただくとわかりやすいと思います。
コツその1:点眼麻酔に協力
トノペンで眼圧を測定するときは
事前に点眼麻酔を行います。
タカナは知らない人に触れられたり押さえつけられたりすることを
極端に嫌がって興奮する性格。
点眼麻酔の段階で眼圧が上がってしまい
正確な眼圧が分かりにくくなってしまいました。
そこで先生に確認をしてもらいながら
点眼麻酔を自分でさせてもらうようにお願いしてみたところ
お許しがでました。
それ以来、点眼麻酔は私の担当です。
点眼麻酔といっても
普通の目薬と同じように点眼するだけです。
もちろん持参したオヤツをかじらせながら行います。
コツその2:使い慣れたマズルキャップを用意
先生や看護師さんに噛みついてしまう恐れのある子は
マズルキャップが欠かせませんよね。
病院で用意されていて
看護師さんがつけてくれるところもあるかと思いますが
ふだんから慣らしておいた
(良いイメージを植え付けたマズルキャップ=つけて外したら必ずおやつなどというふうに)
マズルキャップのほうが
ワンコも受け入れやすいように思います。
タカナの場合、いちばんはじめの病院では
布製のマズルキャップを看護師さんにサッと着けてもらっていました。
私が抱っこしているすきに
後ろから1秒ぐらいでサッと着けてくださるのです。
布製のマズルキャップは
口をしっかり固定できるので
はずれる心配がなく
安心して診察が受けられるものの、
タカナは怖かったようで
鼻先を診察台にくっつけて呼吸が荒くなるし
ヨダレは出るしで
ものすごくパニック状態になってしまいました。
それを見て以来
なんとかしたいと思い
以前本ブログでもご紹介した
プラスチックのマズルキャップに変更しました。
プラスチック製のマズルキャップは
ゆるく着けてしまうと
途中ではずれてしまう恐れもありますが
タカナにはこちらのほうが合っているように思います。
ワンコに合ったマズルキャップを見つけると良いと思います。
コツその3:オヤツを使ってマズルキャップを装着
着けるときはマズルキャップに大好きなオヤツを入れ
タカナが鼻をつっこんだら
素早くバックルを留めます。
マズルキャップを診察室だけで使っていると
それをタカナが先読みして
オヤツを入れても鼻先を入れなくなってしまう可能性があるので、
家で、待合室で、診察室(先生が眼圧計を取りに行ったすき)で練習を行っています。
オヤツを入れて鼻をつっこませたあとバックルを留めたり、留めなかったり。
いろんなパターンで練習しておくと
ワンコに読み取られにくくなると思います。
コツその4:右手でマズルキャップ、左手でタカナの体をしっかりホールド
マズルキャップを装着したら
タカナを診察台に座らせます。
立たせたままだと顔が動きやすいので
座らせたほうがやりやすいです。
じつは眼圧測定の補助は目薬と同じく
私より主人のほうが上手。
この絵を描いてもらいながら
自分が間違っている点に気づきました
タカナがどうしても座らないときは
お尻を押さえて座らせます。
座ったら素早くプラスチックの網状になった
マズルキャップの下の隙間に指を入れて
動かないようにしっかり固定。
(もしかして指が入れられるのは中型犬用だけかも・・・)
そして自分の上半身をぴったりとタカナの背中にくっつけてホールドします。
羽交い締めにして
ぎゅっと抱き締めるイメージです。
首を押さえてしまうと
眼圧が上がってしまうらしいので
胸のあたりを押さえるようにしています。
タカナがガルガル言いながら
全力で動こうとするので
私も全身を使って押さえています。
この方法でかろうじて測定できていますが、
たまに暴れると測定できないこともあります。
瞬間的な力ってけっこう大きいんですよね。
コツその5:測定後はごほうび
マズルキャップを外したあとに
ごほうびを与えます。
普段よくあげているものではなく
スペシャルなごほうび(タカナには半生レバー)を与えると良いと思います。
すっごく嫌なことをされるけれど
すっごく美味しいものがもらえると覚えてくれば
ワンコが受け入れてくれやすくなるからです。
我慢することに見合った報酬(オヤツ)を与えてあげてくださいね。
以上の5つが私の実践しているコツです。
獣医師さんの中には
「オヤツを与えなきゃできないなんて!しつけがなってない!!」などと
腹を立てる方もいらっしゃるかもしれませんが
お互いがストレスなく行える方法があれば
話し合って実践するべきだと思います。
ちなみに自分がトノペンで眼圧を測定することを想像してみてください。
目に当てるなんて
ホント怖いですよね。
何も分からずに目に物を入れられるワンコたちが
怖いのは当たり前。
もしあなたの愛犬が怖がっているようでしたら
少しでも恐怖を取り除いてあげてください。
上記のコツが参考になれば幸いです
どうしても怖がる子の場合は
タカナが最初に通っていたような
最新の眼圧測定器(?)がある病院に行くのも
ひとつの手かもしれませんね。
こんばんは。記事拝見してるだけで大変さが伝わってきます。
もしこれが時分だったら・・って思うとできるか自身がないです
でもやらないと分からないし・・・。改めて考えさせられますね。
柴犬は緑内障になる子多いように思います。
だから決して他人事ではないので余計に深刻に考えます。
by みぃにゃん (2013-11-04 00:29)
nice&コメントをいただきありがとうございます。
柴犬は病院が苦手な子が多いですよね。
なかでも「目」の診察は苦手な子が多いと思います。
人に噛みついたり、パニックになって暴れたり。
多くは恐怖からくる行動なので
(ケンカをふっかけているわけではない)
恐怖をやわらげることが大切かなと思っています。
by アヤチル (2013-11-05 09:10)