目薬がうまくさせないときに試したいプレトレーニング
手術後17日目となる土曜日に、ついにエリカラを卒業
スヤスヤとよく眠り、
ときどきひっくり返っては
体をゴロゴロ、クネクネ
快適そうに過ごすタカナです。
さて今日は以前本ブログでご紹介した
目薬のさし方がうまくいかないという方のために
プレトレーニングについて書きたいと思います。
犬が嫌がることを受け入れさせるには
徐々に慣らすことが大切。
動作を細かく刻んで段間的に受け入れさせていきます。
たとえば食事中に近づいたり体に触ったりすると威嚇する子の場合、
以下のように慣らしていきます。
1 空の食器と犬に近づき、
食器の中に一握りぶんのフードを入れてその場を離れる。
これを10回繰り返す。
2 空の食器と犬に近づき、
食器を取り上げてその中にひと握りぶんのフードを入れ、
元の場所に戻してその場を離れる。
これを10回繰り返す。
3 食器と犬の横に座る。
片手を食器にかけたまま、もう一方の手でひと握りぶんの
フードを何度にかに分けて与える。
4 食器と犬の横に座る。
片手を食器にかけたまま、フードを食べる犬に触ったり、
話しかけたりし、ときどき犬の好物を入れてやる。
5 犬がフードを食べているときに
食器の横に座り、食器から手を放して犬の好物を入れてやる。
続く・・・・
(参考文献:ザ・カルチャークラッシュ ジーン・ドナルドソン著)
こうして少しずつ段階を踏みながら
威嚇しないでいたらトクをすると犬に教えてあげるのです。
目薬もこれと同じ考え方で、本番前に慣らすと良いかもしれません
以下は目薬のプレ(事前)トレーニングの一例です。
これを参考に愛犬に合ったプレトレーニングの方法を見つけてみてください。
注)プレトレーニングは目薬をささずに行う。
step1 犬の後ろに回ってごほうび
片手に目薬、反対の手にごほうびのオヤツを持ち、
犬にかじらせながら後ろに回り込む。
唸らずおとなしくできたら、
たっぷり褒めながらオヤツの残りを与えて解放(このとき目薬はさしません)。
これを10回以上繰り返す。
step2 体を押さえてごほうび
後ろからオヤツをかじらせながら、
飼い主さんの脚の間に座らせる。
おとなしくできたら、
たっぷり褒めながら残りのオヤツを与えて解放。
これを10回以上繰り返す。
step3 目薬を近づけてごほうび
オヤツをかじらせながら、犬の目に目薬を近づける。
おとなしくできたら、
たっぷり褒めながら残りのオヤツを与えて解放。
これを10回以上繰り返す。
これらを繰り返しているうちに
犬はじっとしていればオヤツがもえる、トクをすると学んで
唸らなくなっていくと思います。
それから目薬を続けていると
「呼ばれる=目薬」と先読みして来なくなる犬も多いもの。
目薬を持ったまま犬を呼んで、
目薬をしない機会もときどき作ってください。
いわゆる“フェイント”ってやつです。
ときどきタカナにもやっていますが
「あれ?なに??」という表情で
驚いています
10回呼ばれて10回とも目薬をさされると
犬も来なくなってしまいがちですが
10回のうち1〜2回なら我慢できる子も多いみたいですよ。
先日ブログでご紹介した点眼の方法は
1年以上続けるうえでようやくたどりついた
タカナにとっての最終形です。
あの方法でうまくできなくても落ち込まないでください
毎日点眼しているうちに
飼い主さんは必ず上手になりますし
犬も目薬を我慢するといいことがある!と理解してくれるはず。
また愛犬に合ったもっとよい方法が見つかるかもしれません。
焦らず、あきらめず
愛情をもって続けてみてくださいね。
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